最後のアイリッシュリネン 工場閉鎖(ベルファスト)

Posted: 2013/03/23 | Category: BLOG, 素材のお話 | No Comments »



March  23, 2013

最後のアイリッシュリネン工場(ベルファスト)閉鎖

アイリッシュリネンを求めて




Note,

アイルランド(ベルファスト)で稼働している最後のリネン工場が、2013
年01月25日に
閉鎖というニュースが流れて間もないですが、【アイリッ
シュリネン】について書いてみたいと思います。

【アイリッシュリネン】と言えば最高峰のリネンと言われていましたが
実は現在、本物のアイリッシュリネンの糸はもう手にりません。アイル
ランドではフラックス(リネンの草の状態)も栽培されていません。原料
のほとん
どをフランスの畑で収穫されたフラックスを輸入するか、 ある
いはベル
ギーで繊維に加工したものを、アイルランドでリネンに織り上
げているという事が現状でした

リネンの神髄となる紡績までもが、オイルショック・経済危機・国際競
争の影響で
80年代初頭には北アイルランドでは全く行われなくなり、原
料となるフラックスも栽
培される事もなくなりました。

私もヨーロッパで生活する前までは、アイリッシュリネンが最高な物と
込み、探し求めてヨーロッパに渡りました。しかし、おおもとを辿
って行
くと本物のアイリッシュリネンは、すでにビンテージの生地か糸
しか見つかりませんでした。

本来、アイリッシュリネンとは、北アイルランドで栽培されたフラックス
を、北アイルランドで糸に紡いだものです。
現在、店頭に列ぶアイリッシ
ュリネンは、フランスやベルギーで栽培さ
たフラックスを中国やイタリ
アで紡績し、イタリアやアイルランドで
生地にしたものです。

正確には、アイリッシュリネンはもう生産されていません。商品名だけが
ブランドとして残っているだけで、実際はベルギーリネンかフランスリネ
ンなのです。

当時のアイリッシュリネンは、他のリネンとは別格だった様です。フラッ
クスの繊維はシャンパンゴールドの鈍い艶があり生地は繊細で上品。他の
リネンを飛び抜けていたと言います。さみしいことに、私たちはビンテー
ジの生地か糸しか見る事が出来なくなりました。

みなさんのお家に残っている、おじいちゃんのリネンのスーツは、もしか
したら【アイリッシュリネン】かもしれません。



「LIBECO」アウトレットストア

Posted: 2012/06/11 | Category: HALLELUJAH, ドライブ/旅の記録, 素材のお話 | No Comments »


June 9, 2012

「LIBECO」アウトレット店

最高のリネンを求めて



Note,

ベルギーにある「LIBECO」の工場に行く途中、いくつかの小さな町を通り過ぎ
ると牧草地の真ん中にLIBECOのアウトレットを
見つけました。時間が少しあっ
たので、先にアウトレットによってみます。

広い店内に全てがベルギーリネン。生地も日本の3分の1ほどで、端切れやリベ
コホームの キッチンクロスなどは山積みになって量り売りで6€/kg。
すごい商品の量と生地の種類に驚いた。







北欧産のトナカイ革

Posted: 2012/04/28 | Category: HALLELUJAH, 素材のお話 | No Comments »

Avril 28, 2012

北欧産のトナカイ革

Caribou Leather (カリブーレザー)


Images

北欧産のトナカイ革 - Caribou Leather (カリブーレザー)

Words

今日は、パリの皮革の問屋倉庫に出かけてきました。いつも鹿革を使う時に訪れる
のですが、何か良い物がないか見て回りました。そこで、はじめて触る肌触りの良
い革をみつけてしまいました。しっとりと吸い付くような肌触りで発色がよく、と
ても軽いのに重みのある感触。おじさんに何の革か聞くと「北欧産の子供のトナカ
イの革」だそうです。カリブレザーというのがトナカイの革だったと思うのですが
もっと厚く固いイメージでした。でもこれはとてもしなやかで濃厚な深い革です。
数が少なかったので一着作れるか微妙ですが冬のコレクションに加えたいと思いま
す。サンプル作品が出来上がったらご報告します。ご期待ください。




鹿革(ディアスキン)

Posted: 2011/12/20 | Category: HALLELUJAH, 素材のお話 | No Comments »

鹿革ディアスキン

春夏のコレクションな為の鹿革(ディアスキン)が届きました。

軽くて丈夫で柔らかい特色をもった鹿革は、古くからごく自然に生活の中に取り入れられてきました。
古文の中の革足袋といえば鹿革の足袋、武家や庶民の間では巾着やたばこ入れ、火消しの革羽織・頭巾など。

東大寺正倉院の鹿革製の品には、千年以上の時を経てなお柔軟性を失わず、新鮮な色彩を保つものがみられるそうです。

鹿革は洗う事が出来ます。
丈夫で耐久性にも優れ、水に対しても抵抗力があるのが特徴です。
鹿革は皮脂をたっぷりと含んでいるので、他の皮革と異なり何度洗ってもそのしなやかさは衰えません。
いつまでも新品の感触を保つためには、ぬるま湯で中性洗剤をお使いください。 また、その際酢を入れると色落ち防止になりま
乾燥は軽く絞った後、室温で平らな面に広げて乾かしてください。レザーオイルは不要です。


羊飼い シャツコート

material : linen 100% (ベルギー製)/ ポケット部分鹿革
size : 着丈104cm 身幅129cm 袖丈33cm     ※38 – 40(日本サイズ9-13号)
color : フラックス(天然色)


ベルギーリネン 【LIBECO-LAGAE】

Posted: 2011/11/01 | Category: HALLELUJAH, 素材のお話 | No Comments »

【LIBECO-LAGAE】のベルギーリネンシリーズ

HALLELUJAH”の定番商品がWEBSHOPに入荷しました。

ヨーロッパの羊飼いのスモックを現代のワークシャツとして再構築したシリーズ。
オールシーズン着れるリネンの商品です。
来年の春に向けて新作が随時追加されます。
ぜひ、チェックしてみて下さい。



リネンの話

Posted: 2011/09/19 | Category: HALLELUJAH, 素材のお話 | No Comments »

ヨーロッパのリネンが
長年使われてきた理由がこんなところに

リネンの性質

- リネン糸はコットンの2倍、ウールの3倍もの強さがある。

- 疲労を和らげ、気分を落ち着かせるリラックス効果がある。(下着やベッドリネンなどに良い)

- ペクチンという物質が繊維に含まれる為、汚れ(塵やほこり)を防ぐ。

- 細菌やバクテリアの繁殖を抑え、アレルギーや病気から守る。

- 静電気を防止する。

- フラックス(リネン)の細胞は人の細胞と相性がよい。外科手術の内部縫合用にも
フラックス(リネン)の繊維は使われます。

- 熱を伝えやすいので通気性が良い。リネンの熱伝導率はウールの5倍、シルクの19倍と言われています。
(夏にリネンの服を着用すると、シルクやコットンの服より3℃~4℃も服の表面温度が下がるそうです。
リネン素材の服より綿の服を着用する方が 1.5倍、レーヨンの服はその2倍の汗をかくことが分かっています)

- 冬のリネンは理想的な暖かさを保ってくれます。
(シーツ等でリネンのシーツを試してみて下さい。初めはひんやりしますが、一度温まるとずっとぽかぽか。
繊維の中に入った空気がサーモスタットの役割をします)

いろいろ御託を並べましたが、何と言っても ”リネンの本当の良さ” は

「お洗濯を重ねることによってより柔らかくなめらかになっていくという性質」

「何年も大切に使い続けるうちに歴史が刻み込まれたかの様にリネンに付いていく自然なしわ」

ですね。


ベルギーリネン

Posted: 2011/09/15 | Category: HALLELUJAH, 素材のお話 | No Comments »

来年の春夏の展示会の為に、現在「HALLELUJAH」では1858年から続くリネン工場の
“マスター オブ リネン”の称号を持つ「LIBECO-LAGAE社」に
生地をお願いしてベルギー産
リネンでサンプルを製作しています。

表面にリネン特有のしぼが美しい独特な存在感、手からトロンと滑り落ちるようなドレープ感、
サラリとした
心地の良い肌に吸い付くような肌触り。

約150年前のアンティークリネンの質感…
最高のリネンが見つかりました。

ヨーロッパのリネンの歴史と何百年も続く栽培方法で育てたリネン(亜麻)を
リネンを知り尽くした職人たちが織る。
だからこのリネンが生まれるのでしょう。


本当にシンプルなリネンだからこそ違いがはっきりと分かります。


産地工場に分けて頂き今年中には商品化が出来ると思います。
お楽しみに。